さて前回の続編です。
審判に期待したい役割の2つ目として
②過剰な大人の介入を規制する
があります。特に最近の学童野球ではベンチ入りする大人が増えているため、時には複数のコーチが思い思いに違うことを選手に指示したり、指導者全員で投手に対して投球に関する指摘をしたりしています。子どものためによかれと思ってやっているとは思いますが、当事者である投手にとっては大人によってたかって指示されると、もはや味方に野次られているのに等しくなります。
過剰な介入は指導者に対する依存心を高め、子どもの自立的成長を阻害します。
中には自軍の選手に対して「お前、終わっているよ」とか「何で分からないんだよ。バカか!」などと罵倒する指導者も居ます。自軍選手とは言え、こういう人格攻撃をするような指導者には、教育的見地からも退場処分とまではしないとしても、審判に注意をする権限は与えて欲しいとさえ思います。
学童・中学・高校・大学野球は教育の場でもあります。だからこそ審判にも適切な権限を与え、試合を指導者・審判が一体となった「教育の場に相応しい機会形成」とする努力が必要かと思います。