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野球に『奇跡』はない!

大変ご無沙汰しておりました。約1年ぶりの投稿となりました。


まずは私の近況から。

昨年、長年指導に携わっていたボーイズのチームからポニーのチームに移籍しました。


現在指導に携わっているチームは『Player's Future First』を徹底し、指導者自身が積極的に学ぶ姿勢を継続するスタッフに囲まれて、私自身、一層野球が好きになりました。チームの理念に賛同する選手も徐々に増え、夏にはポニーの選手権(全国)大会にも出場することができました。週末から秋季大会、新チーム初の公式戦です。


今日、タイトルに記したことは私の持論です。

よく『奇跡の逆転』とか新聞の見出しを飾ったりしますが、私は「野球に『奇跡』は存在しない」と思っています。傍目に見れば「奇跡」に見えることも、必ず理由や根拠が存在するので、「根拠がある=奇跡ではない」と思っています。


例えば、それまで打たれ続けていた投手が急に良いピッチングを展開するには、その兆候として「キャッチボールの質が向上している」「投球動作の再現性が上がっている」などの原因が必ずと言っていいほど存在します。打撃や守備も同じです。再現性を高めるための動作意識や、再現性を支える体力の向上が礎となっていることが多いです。


では「相手のミスによって勝利が転がり込んできた」場合はどうか?

ミスにも伏線があります。自チームがミスを連発している時には意外と相手はミスが少なくなるものです。ロースコアゲームや接戦で相手よりも先に切れないゲーム運びをすることで相手のミスを誘発することもあります。「相手が勝手に転けた」ように見えても、実際は「相手が転けるまで我慢すること」が必要となります。


私はいつも選手に「練習は『勝てる』『試合で結果が出る』ための根拠を作るもの」と言い続けています。突然上手くなったり、突然結果が出たりはしません。一過性の結果に一喜一憂せず、地道に「根拠」を積み重ねていくこと。もし番狂わせを「奇跡」と呼ぶならば、「奇跡を起こす確率が上がる」ということですし、確率をコントロールできるのであれば、それはもはや「奇跡ではない」とも言えると思います。


新チームはまだ、この「根拠」が足りないと思っています。

でも足りなければ積み上げていけばいいだけです。秋季大会は苦戦するでしょう。でもそんなことは彼らの将来を見据えた時には大きな問題ではありません。ポニーはリーグ戦です。試合の中で経験を積み、相手が強豪チームであったとしても真剣に向かっていく。その中で未来につながる「根拠」が一つでも多く見つかれば、例え試合に負けたとしてもそれは選手の財産となります。


「負けたら収穫はゼロ」なんてことはありません。

もちろん勝つことに越したことはありません。勝てば選手は勝手に学んでくれます。でも例え敗戦だったとしても、丁寧に結果を振り返り、棚卸しすれば収穫はあります。そこには大人の支援が必要です。


今日はこれから試合前の練習です。

選手と一緒に「根拠」の積み上げを頑張りたいと思います。

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