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「技術を高める」ことの意味


しばらくぶりの投稿になってしまいました。すみません。

今日は思うところがあって久々に投稿します。

私は野球指導者になってからもう10年くらい経ちますが、一貫して「技術を高めること」を重視して指導を行ってきました。しかしそれは「野球が上手ければ良い」という話ではなく、「技術を高めること」に様々な意義があると思うからです。

私は野球を始めた頃、そんなに目立った選手ではありませんでした。

体は小さく、突出した能力があるわけでもない普通の選手でした。

でも野球が好きで、「野球が上手くなりたい」と親にお願いしてリトルリーグに行かせてもらいました。そこで出会った指導者に「野球は努力すれば必ず上手くなる。上手くならないのは努力の仕方に問題があるんだ。」と言われました。それだけではなく本当にいろんな方法で私ができるまで根気強く指導して頂き、私はレギュラーポジションを獲得することができました。そして技術を修得するプロセスで「高い目標を立てる志」「継続することの意味」「物事を徹底することの効果」「諦めない心」「結果への執着心」など、たくさんのことを学びました。

難しいことは考えず、ただ「上手くなりたい」という一心でした。

「野球は技術ではない」という指導者もいらっしゃいます。

もちろん「技術が全て」だとは思いません。

でも私は指導者として「選手の技術を高めること」を通じて様々なことを選手に学んでもらいたいと思ってグラウンドに立っています。選手の「上手くなりたい」という気持ちから目を逸らしてはいけないと思いますし、「健全な心」を持ち、「不断の努力」を怠らない選手には必ず技術をつけて送り出したいと思っています。

「礼儀正しいから野球が上手くなる」

「考える力があるから野球が上手くなる」

「仲間を思いやることができるから野球が上手くなる」

「元気よくプレーするから野球が上手くなる」

「一生懸命走るから野球が上手くなる」

「謙虚な心を持っているから野球が上手くなる」

「用具を大切にするから野球が上手くなる」

「感謝の心を持っているから野球が上手くなる」

どんな時も「野球が上手くなる」を成果としてブレずに追いかけたいです。

それが「野球」を選んでくれた選手に対する私からの答えにしたいです。


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