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「右足重心の捕球」を身につけよう


先日、あるチームで中学生の内野手を指導していました。

内野手の選手がキャッチボールをしていた時に、体は細いのに身のこなしが重そうなので、その選手に質問をしてみました。

「キミは内野手だよね?」

「はい」

「ポジションは?」

「セカンドです」

「セカンドの選手がキャッチボールで大事なことって分かる?」

「わかりません」

まぁ、中学生だとそんなもんです。

質問を変えてみました。

「キミはセカンドのプレーでどれが一番難しい?」

「6-4-3のダブルプレーの時の送球が難しいです」

やっぱり。

私がその選手のキャッチボールを見てすぐに気になったのは「左足重心の捕球」でした。

右利きの場合、左足重心で捕球すると送球までの間に右足に重心を戻さなければ投げられないので、送球の際にワンテンポ多く時間がかかってしまいます。二塁手は遊撃手よりも難しい体勢から送球するシーンが多いので「球出しの早さ」が要求されます。

私は「球出しの早さは足の動きが最も大きく影響する」と思います。急いで送球したい時に足を動かさずに手の動きだけを急いでも抜けたようなボールしか送球できません。しかし足が動けば手も動きます。二塁手に限らず、良い内野手は足がよく動きます。そして守備の上手なチームは指導者にお話を伺うと足さばきを重視している方が多いです。

【足さばきを良くするキャッチボール】

その中学生の選手に言いました。

「キャッチボールはただのウォーミングアップじゃないよ。送球の練習であり、捕球の練習でもある。キャッチボールでも取り組み方を変えるだけで守備は上手くなる。キミの場合は『右足重心での捕球』をもっと練習しよう。」

『右足重心の捕球』とは?絵で表すとこのようになります。

コツは「左足踏み切り→右足着地」です。右足を着地する時に体を捻りながら着地するとスローイングへスムースに移行できます。体の捻りも上半身を捻るのではなく、「右足をボールの軌道の延長線上まで動かす」という意識を持って取り組めば捻りも上達が早いです。

これは特殊な練習ではなく、どこのチームでもやっているキャッチボールで身に付けることが可能な技術です。かなり基本的な動きなので、できれば小学生の間に身につけたいです。

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