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  • Baseball-Knowledge

『想像力』→『創造力』


私は選手に技術指導をする時、単なる「身体の動かし方」だけでなく「イメージ」という話をよくします。

「ボールの見方」「ボールと向き合う角度」「バットやグローブとボールの接点」など、「自分がプレーする姿」をプロセスで想像させるためのコミュニケーションに多く時間を使います。野球のプレーはバランスが大事だと思います。だからこそ「身体の動かし方」をパーツごとに切り分けて考えるのではなく、身体全体を総合的な有機体として捉え、パーツの動きを効果的に繋ぐためにも「想像する力」が必要だと考えるからです。

勉強も同じです。私は小学生の頃、すごく学業の成績が悪く、成績優秀な兄姉には遠く及ばない学力でした。しかし、中学1年の時に「基本の組み合わせが応用である」ということに気づいてから学業成績が飛躍的に伸びました。全く別の時間に学んだ「基本」を組み合わせると違う結果が生まれるという体験をした時に「基本を学ぶことの大切さ」「別々で様々な基本を組み合わせる楽しさ」を感じたからです。たくさんの「基本」を知っていれば組み合わせの数が乗数的に増えていくので、基礎学習が苦でなくなりました。特に数学の問題を多角的にアプローチして解くことはとても楽しかったです。

「○○選手の手の使い方と××選手の足の使い方を混ぜれば、最強の打撃になるのではないか」といった想像力を働かせたり、様々な組み合わせを造って試す「創造力」を持つことは、野球に限らず「柔軟な発想」のためにも必要だと思います。そのためにひとつの結果を求める時にもできるだけ複数のアプローチを指導するようにしています。 それは選手をひとつの型にはめず、「自分の型は自分で創る」という思想を育むために絶対に必要だと思うからです。

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