去年の秋、うちの選手に対して「俺たちが中学硬式野球の世界で結果を出していく上で、一番の課題はバッティングだ。しっかりバットを振って、みんなでサンドボールを100個割ろう。100個目のボールが割れる頃、きっと自分たちのバッティングに自信を持てるようになる」と言って始めた「朝練」。
今日で14個のボールを割りました。あと86個です。数え始める前も含めればもっとたくさん割っているのですが、もうすでに選手の打撃に成果は出始めています。
技術的な指導部分はとてもシンプル。
①脚力を使ってバットを振ること
②バットのヘッドを立ててボールを捉えること
③できるだけ「同じ打球を打つ」こと
この3つだけです。私は小・中学生ってまずはこの3つができるようになることが打撃の必須条件だと思っています。特に学童軟式野球の選手は①②ができなくてもある程度打ててしまうので、中学に上がっても①②ができてない選手が多いです。この①〜③を体格や現状の技術レベルに応じて個々に課題を設定して指導しています。そして①〜③ができるようになれば、打球の強度が増し「ボールが割れる」から冒頭の目標設定をしています。
私自身が中学までは小柄な選手だったため、当時から「脚力で振る」ということを大事にしていました。腕力では体格の優れた選手に絶対勝てないからです。脚の力を使ってスイングスピードを出すことで、大柄な選手並みの飛距離をカバーしてきました。 割れたボールを見て、少しずつですが「脚力で振る」が浸透しているような感じがします。きっとあと86個割れる頃には、きっと他のチームにも負けない打撃を見せてくれると思います。 益々うちの選手の行く末が楽しみになってきました。