「投手」は日本ではチームで最も能力の高い選手がその役割を担うケースが多いイメージが強いです。しかし投手は「最も優れたアスリート」が良い投手になるかと言われるとそういうモノでもありません
だいたい「良い投手」はフィジカルな側面で見ると、2種類のタイプに分かれます。
(A)チームNo.1の「全方面的に優れたアスリート」
(B)投手しかできない「偏ったアスリート」
(A)は技術の上達も早く、指導者としても使い勝手が良いのですが、長い目で見ると意外と大成しないケースも多いです。一方で(B)はやや不器用で、指導者も手を焼きますが、実はプロ野球選手でも結構そういう選手は居ます。この違いは?
投手に大切なのは「こだわり」だと思います。 私は投手を指導する時、右投げであれば「外角低め」を徹底的に練習させます。理由は「球持ちが良く、一番良いボールを投げられる確率が高い」からです。そして「外角低め」を練習させていると、投手の適性がよく分かります。
将来、投手としてモノになる選手は愚直に「外角低め」にこだわって練習を継続しますが、中途半端な選手はそういった練習をさせてもどこか集中力を欠き、精度へのこだわりも希薄です。
この「こだわり」がなぜ必要か? これはいろんな側面がありますので、次回以降でご説明させて頂きたいと思います。