私は子どもの頃、小柄で身軽だったので、鉄棒や跳び箱、マット運動が得意で、その名残からか今でも体操競技を観るのが好きです。体操競技の仕組みには学ぶべきものがあると思います。
ご存知かも知れませんが体操競技の採点基準は以下のような仕組みになっています。
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得点=「Dスコア」+「Eスコア」ー「減点」
Dスコア・・・技の難易度(加点式で上限なし)
Eスコア・・・技の完成度(10点満点の減点法)
減点・・・反則行為(ラインオーバーなど、減点法)
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かつては技の持ち点はあったものの、持ち点が10点を上回ることがなく10点満点の減点法でした。何年前か忘れましたがルールを改正し、Dスコアに上限をなくしたことで、難易度の高い技に挑戦する選手が増え、競技レベルが向上し、競技自体がとても面白くなりました。長く続いた「10点満点」という慣習を壊してまで改革を行なった国際体操連盟の英断に頭が下がります。
野球は元々「加点法」です。得点の上限もなく、失点はありますが減点はありません。体操に当てはめると「攻撃=Dスコア」「守備=Eスコア」で体操と同じ側面を持った競技と言えます。
そう思うと、「攻撃は失敗を恐れず挑戦すべき」ではないでしょうか?攻撃は失敗しても点数が減る訳ではありません。チャンスを逃すと惜しいですが失敗を恐れず攻めたいものです。
体操・世界選手権を観ていて、そんなことを思いました。