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活動自粛期間中の「活動」は?

政府から公立学校に対する休校要請を受けてから約1週間経過。

私が指導するチームが所属するボーイズリーグでは「指導者が選手を集める行為の禁止」が謳われているため、選手と接触することもない1週間でした。


今はYoutubeなどにも技術解説動画もたくさんあります(中には胡散臭いものもありますが)し、技術指導書も出版されています。自分自身の知識アップデートや、新たな練習方法を見つけたりもできています。この時代、ITの活用も有効だと思います。


「ITの活用」と言えば、うちの選手の中にもLINEで自分の自主練習の動画を送ってきて、私に技術的なアドバイスを求める選手もいます。私は元々、このページで知り合った方から動画を通じて技術指導をお願いされることも少なくないので、オンラインでの指導は比較的慣れています。動画を見ながらのアドバイスは動作を細かく診ることができますし、「素振りでヘッドが出てこないのは・・・」「投球時に制球が安定しないのは・・・」など理由を推測することもじっくり取り組めます。


私は「できることを見つけて行動する」行動力が素晴らしいと思います。


最近、仕事をしていても感じるのですが「リスクマネジメント=リスク回避」と勘違いしている人が多くなっているように感じます。リスクとの向き合い方には4種類あります。「回避」「軽減」「転嫁」「受容」です。「回避」は選択肢の1つに過ぎないのです。


動画を送ってきた選手は2つのリスクと向き合って行動しています。


①ウイルスに感染するかも知れないリスク

ワクチンの開発されていないウイルスは確かに怖いです。しかし空気感染の可能性はないし、ひとりで練習するのであれば「練習すること」自体はリスクになりません。日常生活と同等のリスクを「受容」して自主練習に取り組んでいるとも言えます。


②自己流の練習で間違った技術習得をしてしまうリスク

指導者が見ていない中で練習することで間違った技術習得をするリスクもあります。しかし動画を送ってアドバイスを得ることで、リスクを「軽減」しています。


この子たちはちゃんとリスクマネジメントを行っているのです。


困難は平時とは異なる思考を促し、「考えること」「考えに基づいて行動すること」で新たな経験を積み、やがてそれは「知見」となって本人に根付きます。


「今、何ができるか?」をルールの中で思考し、思考に基づいてルールを遵守しながら行動すること。この時に「できること」をどれだけ見つけられるか?見つけたことを行動に移せるか?この辺が「積極性」に繋がっていくと思います。




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