• Baseball-Knowledge

『選手の信念』を後押しする


少年野球の指導をしていると、選手には明確な「課題」が表出する時があります。「課題」とは単なる1試合の結果ではなく、恒常的に存在する「成長のボトルネック」です。「長くプレーできる選手」「次のステージで活躍を期待する」「もう一段高いレベルでプレーする」ことを目指す時には、この「課題」を克服しなければなりません。

例えば打撃で「ボールに強くコンタクトする」という課題を持っている選手が居るとします。その選手は鋭い打球を打つためにバットを振り、筋力を高め、狙ったボールを思い切って「振る」という決断力を磨いていくことで課題を克服します。すぐに結果が出なくても「信念」を持って「強くコンタクトする」という試みを繰り返さなければ課題を克服できません。そして指導者はその「課題克服のプロセス」を見届け、時には助言や後押しをすることで「信念」を側面から支えます。

ところが時として、指導者がこの「信念」の邪魔をしてしまう時があります。前述の例でいうと「強くコンタクトする」ということを目論んで努力するプロセスでは一時的に空振りが増える時があります。その時に「空振りを減らせ!」と叱責してしまうと、この選手は「強くコンタクトする」ということを諦めてしまいます。もともと強く振ることが苦手な選手に「空振りを減らせ」と言えば、元の慣れた打ち方に戻してしまうからです。結果を求めれば当然のことです。

課題を克服しようとしている選手に対して指導者はそのプロセスで「何を覚悟するか?」を明確にしなければならないと思います。「空振りを怖がるな。強くコンタクトすることだけを考えろ」と後押しして「信念」を側面から支えるのが指導者の役割だと思います。

「できてないことを指摘する」ではなく「できるようにする」。そのためにできるまで選手に寄り添い、課題を克服しようとする選手の「信念」を後押しをする。それが指導者だと思います。

#信念 #覚悟 #ブレない

閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示

活動自粛から2週間が経過しようとしています。 私は職場の方も在宅勤務に切り換え得られていることもあり、家に籠ることが多くなって、仕事は捗るものの、身体を動かす機会が減っているのでどうも調子悪いです。 こんな時、選手はどうしているのでしょう? うちの選手の中には数名、私に自主練習の動画を送ってきた選手がいます。 「今、こんなことを頑張ってます!」 「自己流になっている気がして。アドバイスください!」

先日、ボーイズリーグの指導者講習会に参加しました。外部講師の講演を拝聴する、まぁよくある講習会スタイルではありますが、講師の方がちょっと面白い話をされていました。 競技にルールが設けられるのはなぜか? これには3つの理由があるそうです。 ①きょうぎ中の暴力をなくす ②対戦チーム間の公平性を保つ ③難易度を高めて競技を面白くする 特に③は目から鱗でした。 これまで私は特に②の観点で「ルール遵守」を選

野球には「投げ方」「捕り方」「打ち方」などがあります。 確率高くプレーを成功させ、故障なくプレーを継続させるためにはある程度の技術を習得することが必要となります。当然私もチームではこれらの技術は指導します。 これらはいわゆる「テクニック」です。 野球におけるテクニックは「身体の使い方」「道具の使い方」にほぼ集約されます。 球が速い、捕球が上手い、などは「テクニックが高い選手」と言えます。 一方、こ