• Baseball-Knowledge

『量より質』を唱える前に


「練習は量ではない。質だ!」と唱える指導者も多数いらっしゃいます。私も質の低い練習をダラダラ長く続けることは良いことだとは思いません。しかし、選手は自らが取り組む練習の「質の高さ」をどうやって判断するのでしょうか?

私は昨年、仕事で部下に対して「商談数を増やすこと」を要求しました。まず量をこなし、多数の経験を積まないと商談の質を向上させることができないと判断したからです。多数の商談をこなすことで部下の商談成功率は飛躍的に向上しました。商談を作るために様々な試みに挑戦し、経験を積むことで部下はレベルアップを遂げてくれたと思います。取り組みが遅かった部下は成果が上がるのが遅れました。

野球も同じだと思います。やる前に「良し悪し」を論じるより、やってみて判断した方が良いと思います。試してみて芳しい成果が出なければ「この方法ではダメだ」とわかっただけでも収穫です。「やるかやらざるか」と立ち止まっていてはいつまで経っても結論は出ず、成果が出ることも遅れます。「故障のリスクがある」といった重大なリスクがない限り「やってみて結論を出したほうが良い」と思います。そのためにもある程度の「量」をこなすことは必要ではないかと思います。

「無駄を恐れること」は「機会を見過ごすリスク」と背中合わせだと思います。大人と子どもの大きな違いのひとつとして「経験の差」があります。経験を積ませないことは「大人に近づくこと」を阻害しているとも言えると思います。

まわり道になることもあるでしょう。でも指導者が「選手のまわり道に付き合う覚悟」さえあれば、そのまわり道は決して無駄にはならないと思います。


閲覧数:10回0件のコメント

最新記事

すべて表示

活動自粛から2週間が経過しようとしています。 私は職場の方も在宅勤務に切り換え得られていることもあり、家に籠ることが多くなって、仕事は捗るものの、身体を動かす機会が減っているのでどうも調子悪いです。 こんな時、選手はどうしているのでしょう? うちの選手の中には数名、私に自主練習の動画を送ってきた選手がいます。 「今、こんなことを頑張ってます!」 「自己流になっている気がして。アドバイスください!」

先日、ボーイズリーグの指導者講習会に参加しました。外部講師の講演を拝聴する、まぁよくある講習会スタイルではありますが、講師の方がちょっと面白い話をされていました。 競技にルールが設けられるのはなぜか? これには3つの理由があるそうです。 ①きょうぎ中の暴力をなくす ②対戦チーム間の公平性を保つ ③難易度を高めて競技を面白くする 特に③は目から鱗でした。 これまで私は特に②の観点で「ルール遵守」を選

野球には「投げ方」「捕り方」「打ち方」などがあります。 確率高くプレーを成功させ、故障なくプレーを継続させるためにはある程度の技術を習得することが必要となります。当然私もチームではこれらの技術は指導します。 これらはいわゆる「テクニック」です。 野球におけるテクニックは「身体の使い方」「道具の使い方」にほぼ集約されます。 球が速い、捕球が上手い、などは「テクニックが高い選手」と言えます。 一方、こ