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『足許(あしもと)』へのこだわり


私は現役時代、プレイヤーとしてのこだわりがありました。それは「足許(あしもと)」です。打席でも守備で捕球の瞬間も、そして投手として登板する時も自分の足場をとても重視してプレーしてきました。「足場を大事にプレーすると良い結果が出やすい」という確信があったからです。

現在は指導者ですが、選手のスカウティングで視察する時も、選手の足許を重点的に見ます。

「打席でほとんど足に力が入っていなくて上半身だけでバットを振っている選手」「守備で捕球の時に足許が緩いままで体が流れながら捕球をする選手」「投球の時に踏み出した足の足場がほとんど掘れない投手」を見ると、「スパイク履いてる意味ないじゃん」と思ってしまいます。小学生だと結構多いです。うちの選手も足許を重点的に指導します。でも子どもたちに「足許の重要性」を理解させることはとても難しいです。直接ボールを触るのは「手」なので、その影響が理解しにくいからだと思います。

今朝の朝練でも足許の話をしました。

「公園だからスパイクを履かせていないけど、アップシューズで振っていても足許は掘れるくらいしっかり地面を踏みしめて振って欲しい。そして自分の足場にこだわって振って欲しい。足場の緩い選手は打球に力強さがなかったり、守備でファンブルも多いし、投手は制球力が悪い。キミたちが長くプレーを続けていく上で『足許は生命線』だと思ってプレーして欲しい。」

どれくらい伝わったかは定かではありません。言った後はみんな足場を掘り固めてから打ち始めるようになりましたが、明日の練習では忘れているかも知れません。忘れてもいいんです。また言いますから。何も言われなくても自然と足場を気にするようになる日まで、選手に「足許の大切さ」を説き続けます。

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