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”奇跡”は行動してこそ起こるもの


冬練に入る前、選手には以下のことを伝えました。

「春のシーズンからは『動ける選手』から使っていく」

これには2つの意味があります。

①物理的に身体、特に下半身主導でプレーできる

②物事に対して積極的に取り組める

今日の朝練で選手に対して②について少し補足しました。

「秋に1回戦コールド負けしたチームが本気で『全国大会を目指す』というのは『奇跡を起こす』と言っているに等しい。奇跡は勝手に起こるものではなく自らの手で起こすもの。『与えられることを待っている選手』には奇跡は起こせない。普段から行動する習慣をつけよう。練習中だけでなく準備や後片付け、練習中のボール拾いなど、他人が行動を躊躇する時に行動を起こせる選手が奇跡を起こせる。だから『動ける選手』から使っていく。そして『動ける選手』と一緒に奇跡を起こしたいと思っている。」

今日朝練に参加している選手は休んでいる選手よりも行動しているわけですから「奇跡を起こす確率」は少しばかりですが高いんだと思います。普通の中学生よりも早起きしている分、1日の行動量だって多いはずです。行動量を増やすことで機会も増えるし、積める経験の量だって増えます。こうして毎日私が朝練を主催しているのも、指導者である私が選手の成長を待っているのではなく、自ら行動して選手に成長機会を提供し、その場で指導することで機会を生かし、その先では「奇跡を起こすため」です。

これから新年度のスカウティングの季節ですが、個人的には技術的に完成している選手にはあまり興味はありません。それよりも「小学生の時に馬鹿にされた奴らを何としても見返したい」「小学生の時とは違うポジションに挑戦したい」「身体の大きな選手に負けたくない」など、挑戦意欲にあふれた選手と一緒にプレーしたいです。それって今この瞬間に「同級生よりも上手い」ということよりも、「奇跡を起こそうとするチーム」には必要な戦力だと思うからです。


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