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「なんでやらない!」→「どうすればできる?」


「なんでやらない?」

「どうしてできない?」

グラウンドで選手にこんな声を掛けたことはありませんか?

私は会社では中間管理職です。前職時代から換算するともう20年近く管理職をやっています。部下に上記のような問いかけをすると「私の努力が足りませんでした」と自発的に言う部下はほとんど居ません。「トラブルに巻き込まれて…」とか「不運なアクシデントがあって…」などの「できない理由」「やらない理由」を並び立てます。身の回りの物事が複雑になればなるほど「できない理由」「やらない理由」はいくらでも出てきます。

野球において積極性を重視する指導者はたくさんいます。

私もその一人です。

積極的な選手と消極的な選手の違い。

積極的な選手は「何ができるか?」を考え、行動に移しますが、消極的な選手は「やらない理由」「できない理由」を考えます。そういう選手は「天気が悪い」だけでも結果が出ない理由になってしまいます。

「そんなの言い訳だ!」と怒鳴り散らしたところで「あの人はわかってない」とか言われて逃げられるだけです。消極的な人はいつも「逃げるチャンス」を狙っているからです。

そこで選手への問いかけ方が重要になってきます。「どうすればできると思う?」と問いかけることで「挑戦する理由」を選手に作ってもらいましょう。「わからない」と答えることから逃げる選手もいます。そういう場合には簡単なことから意思確認していくと良いと思います。

実はこの後がとても重要です。

選手が出した「挑戦する理由」は、たとえそれがどんなに稚拙なアイデアであったとしても支持して取り組ませてあげて欲しいのです。「失敗したら逆効果だ!」という方も居ますが、私はそうは思いません。自分で考え、それを行動に移すことが最も意味があると思うからです。たとえ失敗しても「自己決定したこと」「挑戦したこと」を称えてあげれば良いと思います。

「野球で結果が出ない」なんて、大した問題ではありません。

それよりも「自己決定できない」「悲観的予測が邪魔して挑戦できない」方が由々しき大問題です。


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