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選手の「身体ではなく心を動かす」のが指導者


本日は書籍紹介です。

今期まで北海道日本ハムファイターズのコーチを務められた白井一幸氏の著書「北海道日本ハムファイターズ流 一流の組織であり続ける3つの原則」を読みました。

結論から言うと

「世の中の全ての指導者、会社の管理職に読んで欲しい本」です。

最も印象に残った言葉は本の序盤に出てきます。

「指導者にとって必要なのは選手の身体ではなく心を動かすこと」

本書の中にはいろいろな事例や事象に対する白井氏の考え方や言動などが記載されていますが、突き詰めると「選手の身体ではなく心を動かす」に集約されます。怒鳴り散らして強制的に身体を動かすのではなく、選手の気持ちに寄り添い、「やります!」という一言を気持ちよく言わせる。心が動けば、自ずと身体が動く

私の要約なんか何の役にも立ちませんが、本書を読みながら「心を動かす」ために指導者に必要なのは以下の3つだと感じました。

①コミュニケーションが合理的かつ具体的であること

②最終的には選手本人に決断させること

③指導者の姿勢が本気だと選手に伝わること

①〜③のそれぞれ逆を想像してみてください。

①であれば「抽象的で非合理的なこと」、②は「指導者の押し付け」、③は「その場を取り繕う詭弁」となるでしょうか?これではペナルティや「俺の言うこと聞かないなら試合には使わない」と強制すれば身体は動くでしょうが心は動かないですよね?

課題や努力の方向性を選手と一緒に具体的かつ合理的な合意を取りながら、最終的には選手が「こんな風にやってみたいです」と発し、指導者は一貫した姿勢で振る舞うことで「本気でやろうとしている」という覚悟を示すからこそ、選手は心から「やってみよう」となるのだと思います。

「全力疾走をしない選手にどんな言葉をかけたか?」「従順ではない選手に対してどのように信頼関係を築いて行ったか?」「打撃不振の選手とどのように向き合ったか?」など具体的な事例を交えて、最後は「心を動かす」に導く白井氏のコーチングはとても勉強になりました。少年野球指導や部下のマネジメントにも活かせると思います。200Pに満たないため読みやすく、繰り返し読むのも良いと思います。

私の能書きなんかよりも、本を実際に読んで頂いた方が良いと思います。

この本は絶対にお勧めの一冊です。

※本書はBaseball-Knowledge内「おすすめ書籍」にも掲示しました。

Amazonのリンクが付いていますので購入もできます。ぜひご利用ください。


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