来週から2月。中学硬式野球では公式戦が始まる組織もあり、小学生も含めて少しずつボールを使った練習、実戦形式のメニュー、紅白戦や練習試合なども増えてくることと思います。
厳しい冬練の成果を確認する機会がやって来ました。
この季節、気をつけたいことがあります。 冬の間はボールを使用した練習メニューを控え、下半身強化に重きを置いたトレーニングを行うチームが多いかと思います。とても重要なことだと思いますし、鍛え上げられた下半身はプレーの安定度など、必ず何らかの成果をもたらすと思います。
しかし、この時期には『落とし穴』もあります。 実戦を行なっていた時期と比べて体の筋力バランスが変化していることもあり、投手であれば制球を乱したり、打者であればオーバースイング気味になったりすることがあります。バランスを崩すことで変なところに負荷がかかり、故障の原因となるケースもあります。徐々に暖かくなるこの季節が一番要注意です。この時期に「肩・肘が痛い」と言い始める子は意外といます。
「目一杯投げない」「目一杯振らない」
ゆっくりと、少し身体を大きく使うイメージで徐々に慣らしていって欲しいです。特に野球の「リリース」「インパクト」の時には一気に負荷がかかるので要注意です。十分なウォームアップを行い、身体を温めてから技術練習に入って頂きたいです。
せっかく厳しい冬季練習を乗り越えたのに、この時期に故障してしまっては何にもなりません。はやる気持ちを抑え、『ほどほどに』からスタートすることでバランスよくプレーすることに注意を払うべきだと思います。
「ほどほどに」がちょうど良い季節だと思います。