top of page
  • Baseball-Knowledge

最後の夏、ここから始まる夏


7/8(土)から私が住む神奈川県も高校野球選手権地方大会が始まりました。高校球児はここから「負けたら終わり」という戦いが続きます。高校球児の半数以上は大学野球や社会人野球に進むことなく、競技者としては引退します。幼い頃から始めた野球に一区切りを打つ大きな節目でもあります。

学童野球などから支えてくれた方への感謝、一緒に頑張って来た仲間、様々な想いを背負って戦います。敗れたチームは対戦相手に自分たちの夢を託します。

私も30年前には高校球児でした。

運よく春の選抜大会で念願の甲子園に辿り着き、どこか満足感もありました。国公立大学進学を希望していたので「野球は高校まで」と思い、「最後だから悔いなく」と思って練習に励んでいました。しかし私の高校野球は「悔い」で終わりました。

大会前に膝を故障。軸足をテーピングでほとんど曲がらない状態まで固定して試合に出続けていました。当然満足な投球もできず不本意な形で私の高校野球は終わりました。 でも「悔い」があったからこそ大学でも野球を続けたのではないか?とも思います。無念を晴らすためには更に高いレベルの環境でプレーするしかないと考えたからです。

「最後の夏」もあれば「ここから始まる夏」もあります。どちらであったとしても「忘れられない夏」にして欲しいです。

近年は人工芝の球場も多く、グラウンドの気温は更に上昇します。身体にも気をつけて元気よくプレーして欲しいです。

閲覧数:15回0件のコメント

最新記事

すべて表示

選手が成長するのは技術だけではない

週末は春の公式戦に向けた最後のオープン戦を行うために千葉県まで遠征しました。 うちにある故障中の1年生選手がいます。 最近、腰痛によって戦線を離脱しました。今回の公式戦出場は難しく、今回の遠征も帯同はしているものの、試合出場は見送ることにしました。 球場に到着して、鍵が開くまでの間、選手は球場周辺のスペースを使ってウォームアップを行います。当然私は選手のコンディションを診るためにアップを注視してい

「求めあうこと」より「与えあうこと」

「企業」は経営者と労働者が存在し、労働者は「労働」と「対価」のバランスによって成り立っています。対価(=給料)を貰うために労働が求められ、組織全体の生産性を高めるために会社の規則を遵守することを求められます。対価の代わりに何かしらの「権利」によって労働が報われる場合もあります。つまり労働者が「権利」を主張するのもその背景には「労働」があるからこそ成り立ちます。「労働者」「経営者」それぞれにプロフェ

「厳しさ」と「過干渉」は別物

子どもは周辺にいる大人の影響を受けて成長します。 何事においても一番近くにいる大人といえば「保護者」ですし、学業であれば学校の先生、野球であればグラウンドにいる指導者かも知れません。 「私は我が子を甘やかしています」と公言する保護者はほとんどいないと思います。「立派な人に成長して欲しい」という想いを持って、時に優しく、時に厳しく育てていると思います。 さて「厳しさ」とは何でしょう? 「あれやった?

bottom of page