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自分の身体と対話する


フィットネスジムに行くと、インストラクターの方に「今、どこの筋肉を使っているか意識してトレーニングしてくださいね」と指導されます。負荷がかかっている部位に対する意識を高めることでトレーニング効率が高まるためだそうです。

野球でも同じことが言えます。

「腰を入れて打て!」といった指導をされるシーンをよく見かけると思います。しかし「腰入れて」と指導してすぐに打てるようになれば、指導者としてあまり悩むことはないんですよね。「腰を入れる=下半身の力が打球に効率よく伝わるような打ち方」ができない子は「腰を入れろ!」と言っても大抵の場合はインパクトの時に腰を早く回転させようとします。でも多くの場合、原因は「インパクトの瞬間」ではないことの方が多いように思います。

野球の動作はだいたい「連続するいくつかの動作の組み合わせ」によって形成されています。例えば打撃の場合、いろんな言い方がありますが、「構え」「バックスイング」「振り出し」「インパクト」「フォロースルー」と流れていきます。前後の動作とは必ず、何らかの因果関係があります。

「腰が入らない」というインパクトの時の課題はインパクトの瞬間だけでなく、前後の動作が影響を及ぼしている場合があるので、前後の動作にも着目し「どの動作の時に」「身体のどの部分への負荷を意識するか」と言った部分への意識を高めること。時には「今どこの筋肉に力がかかってる?」と選手に質問してあげることも効果的だと思います。

継続的に選手を指導する場合は、選手の普段動作を「どういう身体の使い方の因果関係で成り立った動作か?」ということをあらかじめ理解していればとても役に立ちます。いつもの動作と因果関係が崩れている場合、「故障」の可能性があるため、事前に察知できることもあります。選手の「靴擦れ」でさえ、保護者よりも先に気づける時もあります。

選手に「自分の身体の声を聞くこと」を促し続けることで、「自分の身体と対話できる選手」に育って欲しいと思っています。そういう選手は故障も少なく、上達も早いからです。


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