私が小学生の頃、当時私にバッティングを教えてくれたコーチは
「ボールは丸い。バットも丸い。丸いもの同士が当たるのは『点』。だからその『点』にこだわらないとバッティングは上手にならないよ。」
といつも言っていました。
そうなんです。例えスイートスポットで捉えたと思っても、上下に2〜3cmズレてしまうと凡打になってしまう。だからバッティングは面白いし難しい。
写真はイチロー選手のバットです。
恐らくプロ野球選手の中でもかなりヘッドが細い部類です。この細いバットで彼はヒットを量産して来ました。何かの番組でイチロー選手が言っていましたが「捉えるのは『点』。だったらあまりヘッドの太さは関係ない。むしろ変なところに当たって欲しくない。だったらバットは細い方が良い。」という言葉がとても印象的でした。
暖かくなり、バッティングを行う機会も増える季節になりました。量が増えてくるこの時期だからこそ、一球一球を疎かにせず、数センチの誤差を詰めることに執着する。そういう選手がバッティングが上手になると思います。ミスショットしても集中を切らさず、「次こそは!」と願い、妥協せずに「会心の一打」を目指してバットを振る。
球児の皆さんにはそんな週末を過ごして欲しいです。