野球に限らず大人になって仕事をするようになっても「安定して成果を出し続ける」ためには「ルーティンを確立すること」は重要な要素となります。
「この体勢」「この順番」といった「思考・行動の型」を確立すると、結果が安定するようになります。以前、「守破離」という話を書きましたが、「奇策」はセオリーを知り尽くした者こそが効果的な「奇策」を投じることができます。小中学生はまず「セオリーをやり切る」が競技を継続するためにも、そして将来のためにも必要なことだと私は思います。
指導者が奇策に凝るような采配をするチームはどこか基本技術の習得が疎かになっているように見えます。「無策だ」と見えるかも知れません。でもその批判に耐えなければ、その場の試合は勝てても、選手は次のステージで必ず行き詰まります。そうやって潰れた選手を私は子供の頃からたくさん見てきました。 「指導者次第だね」と思うかも知れませんが、「セオリーをやり切る」はご家庭でもできることだと思います。一番分かりやすいのは表題で書いた「規則正しい生活」です。
「毎日決まった時間に起きる」「一週間の予定を決めて行動する」などは日常生活における「型」が形成されます。 「のびのびと自由に」も否定はしません。しかし「失敗を恐れず挑戦する時」と「確実に結果を出しに行く時」ではその行動は異なります。前者は「既成概念に囚われずのびのびと」、後者は「決めたことをやり切る」が大事だと思います。うちの息子は中学になって練習後に用具手入れを日課にするようになってから、練習態度や学業成績で改善が見られました。
「お子さんの野球が上達しない」と悩まれている保護者の方。ぜひ「規則正しい生活」をお試しください。少しずつですが、凡ミスが減るはずです。