これは日大三高の小倉全由監督の言葉です。 私もそう思います。そして「心のない技」はどこか空虚にも感じます。技術も作戦も「心」があってこそのものです。
今日のシートノックで内野がバックホーム体制での守備練習を行っていた時のことです。サード、ショート・・・とノックを打っている時に、数名の選手が少し強めの打球に体を逸らしながら打球を受けていたので、ノックを止めて一言。
「何のためにバックホーム体制を敷いている?普段よりも前に出て構えるということは『強い打球が飛んでくるリスク』を負ってでも『少しでも前で捕球して三塁走者を本塁で封殺したい』という意図を持ってやっているんだろ?この場面、一番大事なことはバックホーム体制を敷くことではなく、『1点もやらない』という強い気持ちを持って打球に向かっていくことだ。『強い打球にだって負けない』という覚悟を持たず、ただ漠然と前にでてくるバックホーム体制なんて、そんな作戦に価値はない!」
作戦だけでなく、技術練習も同じです。目標達成意欲を持たない技術練習の効果はとても薄いです。「心が伴ってない」からです。「何とかしたい」という気持ちがあってこそ、技術は身につきます。「なるようになる」と思っている選手にはそれ相応の結果しかついてこないです。
「何とかしたい」という「心」が礎になってこそ、技は磨かれます。「何とかしたいという心」を創ることは、小手先の技術を教えることよりも技術習得に数段高い効果をもたらすと思います。 やっぱり「心が技を生む」のです。