今日も朝練。選手は繰り返しボールを打ち続けます。
反復練習の目的は「繰り返し取り組むことで『技術の再現性』を高めること」と捉えています。その効果を高めるために指導する側は「選手が再現しやすい状況」を作り出すことだと思います。
その時のポイントは2点だと思います。
①ペースを崩さないこと
②集中の継続を促すこと
①は一定のリズムを保つことで技術の再現がしやすくなります。練習のピッチや周囲の音などが不規則な場合、選手は技術を再現することの難易度が上がり、効果が薄くなります。ペースを崩さないためにもあまり事細かに声をかけないことも重要だと思います。指導者が声をかけるのは「悪いペースを断ち切る時」だと思います。良い感じで反復を続けている時には黙って見守ることが有効だと思います。
②はテーマを明確かつシンプルに設定し、テーマを達成することに集中させると効果が高いと思います。あれこれ言い始めると選手はどこに集中すれば良いのか混乱し始めて、結果として効果が薄れます。決めたことができれば他のことは見逃すくらいの覚悟が必要だと思います。指導者が重箱の隅をつつくようにあれこれとアドバイスしている反復練習はあまり効果が上がっていないように見えます。
ほぼ毎日朝練をやっていて周囲から「大変でしょう」と言われますが、実はそれほど大変ではありません。だって私が力を注いでいることは「質の高い集中が出来る状況」を造って、「技術の再現性を高める環境」を創っているだけですから。あとは選手の努力を黙って見届けるだけです。