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選手を観ているという『過信』


今日も自らに対する反省です。 私はビジネスキャリアの半分以上を管理職として過ごしてきたので「部下を観察する」ということには多くの時間を使ってきたという自負がありました。グラウンドでも同じです。声を上げることよりも「選手を観察すること」に時間を割いているつもりでした。

コーチから監督になって、選手は私の方をよく見るようになりました。選手起用の最終決定権を持っている訳ですから、選手が「監督にアピールしたい」という気持ちは、私も競技者でしたからよく分かります。

「チラチラこっちを見なくても、お前らが思っている以上にこっちはお前らを見てるよ。」と思っていました。でもこれってきっと「自らに対する過大評価」なんだと思います。

今朝、ネットで「能力の低い人ほど、自らを過大評価する」といった主旨のコラムを拝読しました。それを読んで、「これって俺かも知れない」と思いました。 選手が「指導者の目を盗んでサボる」とか、「良いプレーをした時に指導者の方を見る」というのは、「いつも見てくれているという信頼関係」が構築出来ていなかったり、「指導者の目を盗んで上手くサボった」という負の成功体験を持っている可能性があるのでは?と思いました。「まだまだ目が行き届いて居ないんだな」と少しブルーな気持ちになりました。

前回の投稿でも綴った通り、今週末の練習で春季大会の背番号を決めます。野球選手にとって背番号はとても大切なものです。だからこそ評価者である私は自らも謙虚になって、選手の「努力の有無」だけでなく「努力の質」「努力の大小」までしっかりと見届けたいと思います。


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