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Baseball-Knowledge

負けても前進


週末の1年生大会。課題だった打撃は朝練で打ち込み、「用意周到」をテーマにして試合に臨みました。

私は普段、投手コーチなので、試合前はブルペンに居るのですが、今回は監督としてチーム全体のウォームアップを指揮。身体の可動域を高める運動を中心に行い「身体が動くイメージ」を造り、今までやってきたことを再確認。試合前のシートノックもうちのチームは普段はスタメンだけが受けるのですが、この日は全員参加。「全員で戦うイメージ」を造って臨みました。

港北 203 003 8

麻生 230 31× 9

ということで残念ながら1点差負け。

投手の制球力や外野手の脚力、進塁打が欲しい場面での内野フライや送るべきところで送れなかったなど、課題はまだまだたくさんあります。でも最大の課題だった打撃は相手チームを上回る9安打を放ち、その多くは私が掲げた「センター前ヒット」でした。盗塁、ヒットエンドランなど攻撃面での積極性に大きな改善が見られたことは大きな収穫でした。

私が掲げた「センター前ヒットを積み重ねる」を実践して破れたのですから敗戦の責任は私にあります。試合後のミーティングでも「負けて本当に悔しい。攻撃面はよくやった。あんなに打てなかったのに相手を上回るヒットを重ねた。練習の成果が出たよな。最終回に攻めきれなかったことや、ベンチワークで防げた失点もあった。この敗戦は俺の責任だ。勝たせてやれなくて済まない。」と選手に詫びました。詫びたところで選手は黙って聞いているだけなんですが、選手の応答がなくても選手との信頼関係を形成するために大切なことなので、率直に自分の気持ちを伝えました。

試合を終えてグラウンドで解散。 しかし、選手は自主的に居残り練習をしていました。この試合を通じて「やれる!という手応え」や「自らの力不足」を感じてくれたのでしょうか。「想いを抱き、想いを行動に移す」ということも常に私が選手に説き続けたことです。

少しずつ「想い」が伝わりつつあるのかな、という手応えを感じた敗戦でした。


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