「小学生のうちにどんなことをやらせると良いですか?」
先日、このページをご覧頂いている保護者の方からこんな質問を頂きました。このページは大変多くの野球・ソフトボールの指導者の方にご覧頂いていますが、皆様それぞれ「選手のどんな能力を重視するか?」というポイントは異なると思います。これから書くことは、あくまでも「私の好み」です。
私が選手をスカウティングする時、見ているポイントはたったひとつです。それさえできていれば、例え野球が下手だろうと、身体が小さかろうと「一緒にやろう」と声をかけます。 それは「動けるかどうか?」です。これだけです。
「動ける」とは「自ら能動的に行動できる」という意味で、決して「敏捷性が高い」「足が速い」など運動能力の問題ではありません。なぜ「動ける」を重視するのか?
「動ける選手」は概ね2つの能力を持っています。
①積極性
②思考力
消極的な子は行動に躊躇があるため、必然的に行動量は少なくなります。そして行動は思考が伴うため、能動的に行動できる子は何らかの思考を巡らせています。
積極性な子はより機会を多く求めるため、消極的な子よりも多くの経験を積んでいきます。そして思考力のある子は経験の中から自発的に学んでいきます。その結果、上達は早いです。
でも、最近は大人でも「お膳立てされないと行動できない」消極的な人は増えています。 積極性を育み、思考力を高めるにはグラウンド内外で大人のサポートが必要だと思います。躊躇する子の背中を押したり、思考を促すような問いかけをしたりすることが必要だと思います。