「『やればできる』は魔法の合言葉〜♪」
これ、私の地元である愛媛にある野球強豪校の校歌に含まれるフレーズです。「やればできる」は我々が子供の頃からよく耳にするフレーズなのですが、私はこの言葉は使い方がとても重要だと思います。私がこの言葉の使い方として重要だと思うポイントは2つあります。
①「やればできる」の後に続く言葉が大事
「●●くんはやればできるんだよ。」と会話の一番最後に持ってきてしまうと、これは奮起を促す言葉ではなく「単なる気休め」になってしまいます。出来もしないことを無責任に「やればできる」なんて言い切ってしまうと、場合によっては「できない事実」に一生気付かないかもしれないのです。 不確かなことに躊躇している子の背中を押すために「やればできる」と声をかけるなら、
「だからやってみようよ。」と言葉を添えて、行動を促すべきだと思います。
「できない」という結論を先延ばしにして良いことはありません。
できなければ「できないという事実」を受け止めて、また努力すればいいのです。
②「やればできる」は本人が使ってはいけない
「俺、やればできるから」という人が大人でもたまにいます。そういう大人を目の前にすると、「だったらやれよ」と言いたくなってしまいます。子どもも「やればできる」とか「まだ本気だしていない」とかいう子は結構います。そういう子って「やってできなかった時」「本気出して結果が出なかった時」を恐れて、先延ばしにしている場合もあります。 やはりそういう場合も「だったら(本気で)やってみようよ」と行動を促すべきだと思います。
「やってみたら出来た」は収穫です。しかし「やっても出来なかった」としても「今はできないことがわかった」という点ではこれも立派な収穫。
曖昧なことをわからないまま先送りにするよりも、はっきりさせて事実を受け止め、能力を高めるための努力の時間に充てた方がよほど有益だと思います。