今日も少年野球とはちょっと関係の薄い話です。 そして極めて個人的な想いを綴ります。すみません。
私の母校愛媛県立松山北高等学校は、旧制北予中学時代の昭和6年の選抜に出場しています。前年まで校長を務められた秋山好古先生(司馬遼太郎「坂の上の雲」の主人公のひとり)がご逝去された翌年です。
高校に入学した時、そのことは知っていました。
戦後長らく全国の舞台から遠ざかっていることも。
そして私たちが高校3年の時、56年ぶりに甲子園の土を踏んだわけですが、その時にあるOBの方が「56年間、負けても負けても諦めず野球部の火を絶やさず繋いでくれた先輩たちがいるからこそ『56年ぶりの出場』がある。先輩たちへの感謝を忘れてはいけない。」と言われたことがありました。その通りだと思います。
そして昨日、我が校は夏の大会では61年ぶりにベスト4に進出を決めました。我々が卒業してから28年。昨年の大会は1回戦コールド負け。学業との両立に苦心しながら野球部の火を絶やさず、伝統を繋いでくれました。我々の時代も手が届かなかった「夏のベスト4」を達成してくれました。
先人から何を受け取り、後進に何を残すか?
これって組織に属する限り、組織が継続していく 限り忘れてはならない視点ではないかと思います。輝かしい功績でなくてもいい。自らを誇れる足跡を残すために弛まぬ努力を継続すること。そうやって「永続的な組織」が形成されていくように思います。 選手たちはもう立派に伝統を繋ぎ、後輩たちに足跡を残してくれました。
準決勝は休養日を挟んで明日です。もう自分たちのためだけに頑張って欲しいです。ともに汗した仲間と一緒に、ベンチ、スタンド一体になって思い切り高校野球を楽しんで欲しいと思います。