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「努力は必ず報われる」は本当なのか?


私は常日頃「努力は必ず報われる」と他人に説きます。 これは「キレイ事だ」という人も居ます。いろんな意見があると思いますが、「努力は必ず報われる」について、今日は私なりのその解釈を綴りたいと思います。

<前提>

「努力を伴わない成果」もあります。でもその成果って「一過性のもの」であったり、「そもそも大した成果ではない」というケースが殆んどです。ここで言う「成果」とは「誰でも出せるわけではない成果」や「ある程度持続性のある成果」を指します。

<上記を前提とした上での持論>

やっぱり「努力は報われる」と思います。しかし「報われる」には2つの条件があると思います。

①報われ方には「個人差」がある

スポーツの場合、「体格」「運動能力」「知能」などによって、「努力による成果の効率」には個人差が発生します。同じ量の努力をすれば、上記のような資質の差によって「成果の個人差」が発生します。同じ練習をしていても結果に差が出るのはこれが理由です。等しく報われるのであれば、みんな大谷翔平選手のようになれるということになりますが、実際にはそんなことはあり得ません。大谷選手は「努力だけではどうにもならない境地に居る選手」だと私も思います。

②直接的ではなく「間接的に報われる」ケースがある

「野球が上手くなりたい」と思って取り組む努力が「野球で報われれる」とは限りません。走り込みによって鍛え上げられた筋力を活かして、ラグビーに転向して花が咲く場合もあるでしょう。野球で得た肉体的要素や思考法などが他の場面で活かされるケースはよく有ります。私は数学がとても得意ですが、子どもの頃、小柄で体力に恵まれなかった私はレギュラーになるためにグラウンドで「合理的に思考してプレーすること」を繰り返してきました。そのことが数学的思考に生かされていると思います。 大切なのは「評価の仕方」です。他人との相対比較ではなく、絶対値で評価することや、おおまかな「結果」だけでなく、結果を構成する要素を細かく細分化して、要素ごとに評価すること。そうすれば「報われている」と実感できる努力がたくさんあると思います。選手と一緒に丁寧に振り返り、「何が報われているか?」を棚卸しを行うことが、選手の「次なる努力→次なる成果」の原動力になると思います。


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