今日は午後からボーイズの練習を抜けて、昨年までコーチをしていた学童野球チームの試合観戦に行きました。6年生の「送別大会」の応援です。
最後の大会ということもあり、他のコーチから「今日は6年生は全員出ますよ。」と聞いたので、居ても立っても居られずグラウンドまで観に来てしまいました。どうしても観たい子が居たからです。
その選手がバッターボックスに入った時、当時のことをいろいろと思い出しました。キャッチボールは上手じゃなかったけど、上手く捕れた時に凄く嬉しそうな笑顔を見せたこと。ノックのボールをひとりだけ上手く捌けずに上がれず、とても悔しそうな眼をしていた時のこと。この子にも感情はあったし、上手くなりたいとも思っていたはず。
「俺が居た時には上達させてあげられなかったし、最後まで指導してあげられなかったね。ごめんな。」
と思いながら観戦しました。
でも、その選手は第一打席はいいあたりのライトゴロ。私も「今日はいけるんじゃないか?」と期待しました。そして第二打席にはセンター前にタイムリーヒット!私が観た彼の初ヒットです。
私が退任した後も粘り強く指導されたコーチの皆さんのご尽力はもちろんのこと、この子が最後まで野球を辞めずに続けて来たからこそ生まれたヒットです。きっと「辞めなくてよかった」と思ってくれたと思います。「継続は力なり」です。
やっぱり指導者で居る限り「選手が諦める前に指導者が諦めるわけにはいかない」という思いを強くしました。本人が「まだ出来る」と思っているうちは徹底的に付き合わないといけないです。 試合は見事勝利。試合後に彼と握手をしました。握手した時、照れながらもとてもいい笑顔をみせてくれました。
彼に言い忘れた一言があります。
「まだ終わってないぞ。次も勝てよ!」