前回は『楽しむ』ということを通じて、身の回りのことをコントローラブルにしていくことの必要性について書きました。
今日はその続編です。
どのようにすれば「楽しむ」が実現するのでしょうか?
「コントロールする」とは「狙った通りのことを実現する」という意味です。つまり「狙い」を決め、狙い通りの結果が出るプロセスを自分で決めれば良いのではないか?と思っています。
ちょっと難しいですね。事例を出しましょう。
私は20代の頃、何でもない日常に退屈しないために、自分の生活の中である実験を行ないました。テーマは「朝、出社した時間を最も良いコンディションで迎えるにはどのようなルーティーンを作れば良いか?」という実験でした。「就寝時間」「朝ご飯のメニュー」「電車の経路」「職場に持ち込むドリンク」などなど、様々なものを毎日変えながら「自分が最も気持ちよく『仕事やるぞ!』という気持ちを形成するルーティーン」を3年くらいかけて探したことがあります。
そうすることによって、「次は何を試そうか?」と考えたり、仮説を立てて実験をしたり、同じことの繰り返しのような出社までの時間を楽しむことが出来るようになりました。 結果として私の仕事の効率は上がり、社内で表彰されたり、3年目には管理職に昇格しました。
子どもたちにも「自分でルールを決めさせる」「ゲーム性を持たせる」ことによって、一見退屈そうに見える冬の反復練習も楽しく取り組めるのではないかと思っています。 子どもたちが「自分で決めたルール(または目標)」を指導者が理解し、そのルールに沿って行動している間はとやかく言わない。
そんな取組みを行なうことで、退屈な冬練を楽しめないか?ということに挑戦してみようと思います。