昨日の話の続きです。なぜ投手には「こだわり」が必要か?
打者の場合、良い打者の目安は「打率3割」です。また3打席連続三振だろうが、4打席目にホームラン打って1−0で勝てば、その打者は「打のヒーロー」です。ところが投手は99球を完璧に投げたとしても、1球の失投で敗戦を喫することがあります。もちろん失投が事なきを得ることはあります。しかし投手は意図したことの80〜90%くらいは達成しないと勝てないです。 自分自身の投球をコントロールする(球威の緩急、制球、変化球の曲がり度合いなど)ためには、普段から何かしらの「こだわり」を持ちながら練習しないと上達しません。
私の息子は投手ですが、小学生の時には「外角低めに投げる」ということしか教えていませんし、中学になってからも変化球は1年に1種類しか教えていません。今は中学2年なので、カーブとスライダーしか投げられません。他の投手にも1日に課する課題は1つだけと決めています。それは「課題の克服」に対して「こだわり」を持ち、何としても成し遂げるということを徹底させるためです。
「何かを徹底する」という「こだわり」は確実な技術の修得と、投球精度向上のためには欠かせない要素だと思います。