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キャッチボール時の声出し


「キャッチボールの時どんな声を出させれば良いですか?」とご相談を頂きました。

今回はそのことについて考えてみたいと思います。

まず声出しの意味から。

声出しには以下の2つの意味があると思います。

①仲間との意思疎通

②自分自身の集中度を高めるため

①に挙げた「意思疎通」はお分かりになると思いますので説明は割愛します。②は声を出すことでその後の動作への集中度を高める効果があります。

さて、ではどんな声の出し方をすれば良いでしょう。

今日は「キャッチボール」を例にとって説明したいと思います。

キャッチボールで声を出すタイミングは理屈上は以下の4つ。

(1)投球前・・・・(例)「いくぞー!」

(2)投球後・・・・(例)「どうだー!」

(3)捕球前・・・・(例)「来いっ!」

(4)捕球後・・・・(例)「ナイスボール!」

実はこの(1)〜(4)には優先順位があって、

「(3)>(4)>(1)>(2)」の順です。

なぜ(3)が一番優先順位が高いかと言うと、上記の①②両方に効果が見込めるからです。逆に(2)は投球動作後なので、②は見込めず、①はそもそも必要ありません。(1)と(4)の順位付けは難しいのですが、(1)はキャッチボール以外の投球シーンで「声出し」をしてから投げるというシーンがほとんどないため、実践での汎用性が低いことがその理由です。

しっかりと「来いっ!」と声を出して捕球体勢に入れる選手は、捕球に対する集中度が高いので捕球の上達も早く、捕球体勢に入っているという意思表示もはっきりしているので、投げる側が安心して投げられ、仲間の上達への貢献度も高いです。


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