子どもにとって「大所帯のチーム」と「小さな所帯のチーム」どちらが良いか?
それは指導者のチーム運営方法次第だと思います。
大きなチームで選手が成長する最も大きな要素は「チーム内での競争環境」によるところが大きいです。指導者は「フェアでクリーンな競争を演出する必要」があります。そこを怠ると、選手間での足の引っ張りあいやチーム内でのいじめなどに発展するリスクが高まります。チーム方針、評価の基準を明確にすることが必要です。
一方で小さなチームでは何が必要か?やっぱり「フェアでクリーンな競争環境」は必要です。「選手が少ないのだから競争なんて。。。」と思うかも知れませんが、小さなチームで競争環境を演出する方法は大きく分けて3種類あります。
①評価基準を多彩にすること
②選手に複数のポジションを守らせること
③できるだけ全員を試合に使う
①はいろんな評価の仕方をすることで、他チームでは発生しないような競争を演出することが可能です。例えば控え投手を「バントのスペシャリスト」として代打で使うなどを行なえば、チーム全体のバントの能力は上がります。
②は自分自身のポジションを「安泰」と思わせないためにも、時にはチームのNo.1プレイヤーとNo.2プレイヤーを同じポジションで競わせるなど、緊張感を持たせることも必要です。打順の入替を頻繁に行なうことも効果的だと思います。
③ですが、やっぱり選手は試合に出てこそ成長します。所帯の小さいチームで下手な選手を起用するのは勇気が要りますが、リスクを冒してでも起用すべきだと思います。
「人数が少ないからうちは弱い」というのは、指導者の言い訳だと思います。うちのチームも所帯は小さくまだまだ結果は出ていませんが、所帯の大きさを言い訳にせず、強いチームを創りたいと思います。