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Baseball-Knowledge

感情を創る


「人間は感情の動物である」 と言われます。

もちろん「知性」や「理性」も備わっていますが、好きなことには思考を深めたり、嫌いなことは言い訳して回避したり、感情が知性にも大きく影響を及ぼします。

以前、このページで「積極性」の大切さを書きましたが、この「積極性」は「肯定的な感情」を産み出せるかどうかによって決まります。

しかし、世の中では「感情を抑えること」を要求されるケースが多いです。「冷静」「合理的」「客観的」な視点が子どもに要求されるシーンが増えていると思います。

野球の現場も同じです。

指導者が選手を頭ごなしに叱り、自分に対する絶対的な服従を要求する指導者も多数居ます。そうやって育った子は「役割行動」はうまく出来るでしょうが、次第に感情を無くしていき、果ては自分で意志決定すら出来なくなります。

私は子どもたちが練習中にキレようが泣こうが「いいじゃないか?」と思います。私たちがやっていることは「野球ロボットの養成」ではなく、「自立した人間の育成」なのですから。感情があるからこそ夢を持ち、目標を持ち、行動できます。そして感情を露わにしたとき、「感情を表に出すことで結果が好転するか?」ということを指導者と本人が一緒に向かい合い、「時には感情を抑えた方が良い結果に繋がる」ということを理解してこそ、「感情を制御する」ことの重要性を理解します。

団体競技の一員として「感情を抑えること」を教えないといけないかも知れません。だからといって我々に「子どもから感情を奪う」権利はないのです。


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