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”現象”ではなく”原因”に着目する


技術的な課題がある選手を指導する時に、いきなり

「こうやるんだよ」という指導をする方、いらっしゃいますよね? 問題に対して、方程式を当てはめるような指導は効率は良いと思いますが、2つの弊害があります。

①技術的な課題は、顕在化する課題が同じでも原因が異なる場合があります。原因が異なる場合は対処方法も異なるので、一義的な対処方法を当てはめることは問題解決にならない可能性があります。

②いきなり解決方法を与えられることに慣れると、子どもは指導者に対する依存心が強くなり、自分で考えることを怠るようになります。

たとえば、打撃で「ヘッドが下がる」という課題があっても、原因は「回転軸のズレ」「利き腕の使い方」「ドアスイング」など原因は様々です。原因を説明し、原因に即した解決方法を指導しなければ結果も出ないですし子どもたちの納得感を得られません。

「監督が言うから」というだけで、何の疑問を持たずに取り組む子は何をするにも誰かに依存したり、結果が出なかった時にもその原因を他人や環境に求めるようになります。 子どもたちが将来、”自立したひとりの人間”になるためには、自分で考え、自分で決断して、自ら行動し、そのすべてのプロセスと結果に責任を持てる人にならなければなりません。

そのためにも、子どもたちには「原因に着目する」という習慣を身につけて欲しいと思っています。


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