私が学童のコーチをしている時に苦労したもののひとつに「ノック」があります。
軟式野球のノックは難しいです。私はかなり練習しました。もちろん、ただ子どもに取らせるだけのノックであれば簡単です。一応野球経験者なので空振りすることは絶対ないですし、ほぼ100%思い通りの方向に打てます。でも難しい。何故か?
軟式のノックはボールの上を叩いてしまうと、ものすごく跳ねます。跳ねるボールばかり打っていると、子どもたちは腰高な守備になり守備が上達しません。実際、今は硬式野球のコーチをやっていますが、軟式出身の子は全体的に腰高です。
ではボールの下を叩けばよいかというと、下を叩き過ぎるとバックスピンがかかりすぎて、打球が失速してしまいます。自分がイメージした「跳ねないで、バックスピンのかからないゴロ」を打つために2ヶ月くらい練習しました。
試行錯誤の中で私が掴んだコツは
① 打点を低めに(腰と膝の中間くらいの位置で打つ)
② レベルスイングで振る(ダウンだとバックスピンがかかる)
③ ボールの中心あたりを叩く
この3点です。人によってコツは違うように思いますが、私はこの3つを意識して振ると、緩く打ってもバウンドの低い、生きたゴロを打てるようになりました。 中学生になると塁間が広くなるので、守備の際により足を動かす必要性が高まります。高いバウンドのゴロだと子どもは手だけで捌こうとするので、緩くてもいいのでバウンドの低いゴロを打って、しっかり足を動かす癖をつけることが、中学生以降の守備で生きてくると思います。
私が凄くノックが上手いわけではないですが、守備の上手なチームには必ずと言って良い程、「良いノッカー」が居ます。