「球が速いのに打たれる」 「練習では打つのに試合で打てない」 同じような技術力を持っている選手と比べて結果が出ない選手、居ますよね?
我々が子どもの頃は「勝負弱い」と言われてました。
でも指導者は「勝負弱い」なんて非科学的なことを言ってはいけないと思います。子どもが悩み、混乱するだけです。「勝負弱い」を科学的に解明し、選手に処方しなければ指導者とは言えません。
「勝負弱さ」とは試合の時に「結果が出にくい選択をしている」場合が多いように思います。具体的には「打たれやすい球を投げる」「打てない球に手を出す」「打球処理が難しい場所で守っている」などです。
この原因は試合中に「確率予測」が出来ていないことに起因することが多いです。状況を読み取ることで「この後、何が起こる確率が高いか?」を予測することで、危険を回避したり、前もって対処する事が可能になり予測精度が向上することで結果が大きく改善されます。
指導者が指示しすぎると、指導者本人は優越感を感じて楽しいかも知れませんが、選手は自分で情報収集・情報処理をしなくなるので「確率予測」のスキルは向上しません。
そもそも野球とは至る所に確率論が駆使された競技です。
100年以上の競技の歴史から「打球が飛ぶ確率で9個の守備位置が決定」「ランナーがいる確率が高いのがクリーンナップ」など、ルールや戦術の至る所に「確率論」が駆使されています。
だから指導者も「確率論」で思考しなければならないのです。