週末は春の公式戦に向けた最後のオープン戦を行うために千葉県まで遠征しました。
うちにある故障中の1年生選手がいます。
最近、腰痛によって戦線を離脱しました。今回の公式戦出場は難しく、今回の遠征も帯同はしているものの、試合出場は見送ることにしました。
球場に到着して、鍵が開くまでの間、選手は球場周辺のスペースを使ってウォームアップを行います。当然私は選手のコンディションを診るためにアップを注視しているわけですが、そこにその選手が私に話しかけてきました。
「コーチ、球場の鍵が開きました。(出場選手はまだウォームアップをやってますが)先にチーム荷物を入れておいた方が良いですか?」
おお、こいつこんなこと言えるようになったんだ!と思って嬉しくなりました。
「そうだな。●●、頼むよ。お前そんなことが言えるようになったのか?偉いぞ!」と私が声をかけると、少し微笑みながら「ありがとうございます」と返答。
この子は入団した時は、声も小さめで比較的おとなしい感じの子でした。1年を経過して、例え試合に出られなくても「チームのために何が必要か?」を自分で考え、自発的に行動に移そうとしている。こういうことって、「投げる」「打つ」が上達するより、個人的には嬉しいです。同時に「こういう子が野球で報われるような指導をしないといけない」という想いをあらためて思いました。
「心が技を創る」です。
きっと仲間を思いやり、自分の持てる力を発揮しようとする姿勢が必ず技術にも反映される日が来ると思います。私もそこに少しでも貢献できればと思います。
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