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技術を『言葉』で語る

緊急事態宣言発令以降、我々のチームも御多分にもれず活動を休止しています。冬練を乗り越えて野球シーズンに入ったばかりの季節からの長期活動休止。私にとっても初めての経験で選手も困惑していると思います。


私も「できることはやろう」と思い、様々な技術指導の勉強やチームの練習方法の改善などを考えながら、来るべき活動再開に備えて準備をしています。しかし数週間の間、選手と顔を合わせることもなく過ごす時間はなんとも寂しいものです。


昨日から今日にかけて数名の選手から自主練習の動画が届きました。今は便利ですよね。LINEに練習中の動画を添えて保護者が届けてくれます。私は送られた動画をみながら写真のような感じでアドバイスを返信しています。活動休止に入ってからチームの半数くらいの選手に何らかのアドバイスを送りました。


元々毎週診ていた選手なので癖や特徴はほぼ完璧に把握しています。グラウンドで合っていた時のことを思い出しながら返信します。中学生は体格の変化が激しいので技術的なバランスを崩しやすい時期でもあります。だから返信は相当細かいことまで書きます。具体的な内容は企業秘密なので細かい部分はお見せできませんがその点はご了承ください。


言葉って難しいですね。文章にして伝えるのは本当に難しいです。

「どんな言い方をすれば伝わりやすいか?」「この言葉、わかるかな?」とかいろいろ考えながら返信の文章を書きます。会って話したり身振り手振りで指導すれば簡単なことも、文章で伝えるのは手間も知恵も使います。でもこれって自分自身にとっても良い経験なんですよね。


『技術を自分の言葉で語る』

仕事でもそうですが、自分の仕事や考えを言葉で伝えるのが下手な人はチームで仕事をするのがあまり上手ではありません。野球はチームスポーツです。自分の考えを仲間に伝えて理解を得る。そうやって「意思疎通」が形成されます。指導している私が言葉で伝えることを避けていては選手だって自分の技術を言葉で語るようにはならない。そう自分を戒めていろいろ言い回しを考えながらアドバイスを送っています。


これまでもSNSやメールなどで技術指導を依頼されることはよくあったので比較的慣れていると思っていたのですが、意外と苦労することもあります。でも動画をスローモーションにしてみたり、何回も繰り返し見ることで、グラウンドでは気づかなかった発見もあります。練習メニューが次々と進んでいくグラウンドよりもじっくり分析する時間もあります。悪い事ばかりではないと思います。


恐らく今の状況は約100年前の「スペイン風邪」以来のパンデミック状態だと思います。100年に1度とも言えるこの状況は確かに不便です。しかしこの状況だからこそ学べることもあると思います。不自由だからこそ、この状況の中で法令や社会規範を遵守しながらも創意工夫をして物事に取り組む。その経験はきっと後の人生にも役立つはずです。


私だってこの機会に「指導者としてもっと成長出来るかも知れない」と思って、自分自身の成長にも期待して選手と向き合いたいと思います。


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大変ご無沙汰しておりました。約1年ぶりの投稿となりました。 まずは私の近況から。 昨年、長年指導に携わっていたボーイズのチームからポニーのチームに移籍しました。 現在指導に携わっているチームは『Player's Future First』を徹底し、指導者自身が積極的に学ぶ姿勢を継続するスタッフに囲まれて、私自身、一層野球が好きになりました。チームの理念に賛同する選手も徐々に増え、夏にはポニーの選手